妊娠中のお口の中の変化

ミキティ

2009年07月22日 12:00


さて、今日は妊娠中のお口の中のお話
一般的に妊娠すると妊娠前より口の中の環境が
悪くなるといわれています。
その原因は歯みがきが怠りがちになること、
嗜好の変化、ホルモンバランスの変化などさまざまです







変化その1  【歯周病菌が育つ】 
 妊娠すると、女性ホルモンが増えますが、
 実は女性ホルモンは歯周病菌の大好物。
 そのため、妊娠しただけで、歯肉から出血しやすくなったり
 歯周病になりやすくなってしまうのです。


変化その2  【歯肉の免疫力が低下する】
 妊娠すると、体内の免疫力が低下し、
 歯や歯肉にも同じことが起こります。
 そのため、普段よりもむし歯菌や歯周病菌などに
 攻撃されやすくなるのです。


変化その3  【だ液の分泌量が低下する】
 妊娠すると、だ液の分泌が減り、口の中が乾きやすくネバネバします。
 また、酸を中和する力が落ちます。
 そのため、口の中にむし歯菌や歯周病菌が増え、
 プラーク(歯垢)がつくられやすくなるのです。


変化その4  【口腔内の衛生状態が悪くなる】
 つわりがひどいと、日常のお手入れが負担に感じられます。
 そのため、口の中の衛生状態が悪くなり、
 むし歯や歯周病ができやすくなります。


変化その5  【つわりによるちょこちょこ食べで歯の再石灰化ができなくなります】
 本来は食事をして脱灰が起こっても、だ液の力で再石灰化されます。
 ところがつわりの時は、だ液の量や力が落ちているうえに、
 こまめに何度も食事をとるため、
 脱灰の後、再石灰化される前にまた食べて脱灰という繰り返しで
 歯の再石灰化ができなくなるのです。



そんなわけでお口の中の状態も悪化しやすくなってしまうのです
なので、口の中の変化に負けないように、早めのケアを心がけましょう
歯医者さんに行けば、先生や衛生士さんが
その人その人に合ったお手入れを教えてくれますし、
自分ではお手入れが難しいところもキレイにしてくれますよ


医療法人 福和会 別府歯科医院   092-663-1118





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